Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

方丈記4:三界はただ心一つ

方丈記
著者:鴨長明
解説:小林一彦


「行く川の流れは絶えずしてしかももとのみずにあらず...」


第四回:不安の時代をどう生きるか?
三界はただ心一つなり
世界の一切は己の心一つである
当たり前の景色を見て涙が出てくる


■無常な世界
天変地異、政治的混乱
人も住まい無常なもの
没落の果てに方丈の庵にたどりつく


■気ままな心
気ままな休み気ままに怠る
立派な宮殿に価値はない
心の外から心の内について書かれる


■思考の再構築
新しい体験を得て思考を組み直す
決して物事に対する考えを固めることはいけない
物憂いても思い悩むことはない
こういうことがあるという事実だけで良い


■生への執着
最後の結末、間も無く冥土に向かう
何事にも執着することなかれ
捨てて執着を削り取っていく


■自然な祈り
身体は悟りを開いたように整えている
まだ心は煩悩に染まっている
ただ舌の力で数回念仏を唱えるだけ
念仏を60000回唱えることもまた不自然ではないか
念仏を2,3回唱えることは自然かもしれない


■試行錯誤の証
完璧なマニュアル、完璧な生き方は作れない
家が狭くても心に執着がなければ広く感じる
生身の人間が試行錯誤した証


だれしも考える慌ただしい日常からの脱却.
安定と不安定の狭間をさまよう心.
自然にシンプルに思考すれば良い.
なにごとも心次第で変わる...自然に意識的に無意識的に