若きウェルテルの悩み２

若きウェルテルの悩み (新潮文庫)

若きウェルテルの悩み
著者：ゲーテ
翻訳：高橋義孝

「人生のつける花々は幻に過ぎない。
たいていは跡形も残さず散り失せ、実を結びもせず、
たとえ実をつけたとしても熟しきる場合は
すくないのだ。それでも熟した実だって十分にあるのだから・・・」

■あらすじ
絶望的な恋の話・・・
純情な青年が許婚者のいる女性に恋をする
遂げられる恋に対する苦悩の果てに自殺する
人間が通過する青年期の危機を描く

■印象的な言葉の一部
人生はただ一場の夢のごとし
本当の目的にしたがって行動もしないし
自分の好むときに牢獄をされる自由感情
規則は自然な感情を破壊する
感動を隠すのに苦心した
素晴らしい雨が気持ちよく降っている
未来という物は遠方と何の変わりがあるだろう
大きい子供と小さい子供がいるだけだ
心のなかでは千度もさよならを言った
自分の家に打ち出の小槌があると信じている人もいて
単純な歌は僕を感動させる
ぼくはこう叫ぶのだ「会えるんだと」
線一本引いてみることもできない
幸も不幸も心次第
どんな一般的命題にも例外が有る
悠然と無感動に澄ましかえっていられる
人間の本性には限界というものがある
生命の順調な循環を回復する事ができなくなった
彼女は深淵にのぞんでたつ
この世では誰も他人を理解しないものらしい
後から削りとろうとしないほうが賢明だ