Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

古典

読書『月と六ペンス』みえるものを描きたいだけだ…

月と六ペンス (新潮文庫)作者:サマセット モーム新潮社Amazon「月と六ペンス」(p125) … 「おれが他人の評価を気にすると思うか?」 「絵をみせてもらえませんか?」 「なぜみせなくちゃならん」 「買う気になるかもしれない」 「売る気にならないかもしれない…

読書『ソクラテスの弁明』人間の最大幸福は日毎に徳について…

ソクラテスの弁明 クリトン (岩波文庫)作者:プラトン,久保 勉岩波書店Amazonもしまた私が人間の最大幸福は日毎に徳について、ならびに、私が自他を吟味する際にそれを触れるのを諸君が聴かれたような諸他の事柄について語ることであって、魂の探究なき生活は…

人前人後

「菜根譚」前集16 利益に先に飛びついてはならない。 しかし世のための事業には遅れをとってはならない。...原文 「寵利は人前に居(お)るなかれ。 徳業は人後に落つるなかれ。・・・」

「菜根譚」後集132 思案を減らせば、精神的な疲れも軽くなる。 利口ぶるのを抑えれば、自分本来の心を取り戻すことができる。 増やすことばかりを考えず減らすことを考える...原文 「思慮減ずれば、則ち精神耕せず。 聡明減ずれば、則ち混沌完(まっと)うすべ…

努力

「菜根譚」後集110 のこぎりでなく縄を使っても、長い時間をかけて木をこすれば、のこぎりと同じように木を切ることができる。雨垂れでも、長い時間を同じところに落ちれば、石に穴を穿つ。... 粘り強い努力を。原文 「縄鋸(じょうきょ)も木断ち、水滴も石穿…

主体性

「菜根譚」後集95 自分が主体となってさまざまな物事を推し進めていく人は、成功してもおごらず、失敗してもくよくよしない。...原文 「我を以って物を転ずるは、得は固(もと)より喜ばず、失もまた憂えず、・・・」

「菜根譚」後集55 花は植木鉢に植えると、だんだん生気を失い、鳥は鳥かごに入れると、次第に野性本来のよさを失う。... それぞれのびやかに楽しく生きている状態こそ、本来の姿なのだ。原文 「花、盆内に居れば、終に生機に乏しく、鳥、篭中(ろうちゅう)に…

刹那

「菜根譚」後集13 人の一生は、一瞬に飛び散る火花のように短いものなのに、どちらが長いか短いか、わずかな違いを競ってみても、それがどれほどのものだろうか。原文 「石火光中(せっかこうちゅう)に長を争い短を競う。幾何(いくばく)の光陰(こういん)…

晩成

「菜根譚」前集221後段 花は艶やかで美しいが、常葉樹のたくましさにはかなわない。... つまり早熟は晩成にかなわない。原文 「濃夭は淡久に及ばず、早秀は晩成に如かざることや」失敗を悲観せずありのまま受け止めること、 未来指向でいることが大事。

「菜根譚」前集155現代人の失敗談を批判するよりも、昔の賢人の素晴らしい行いについて語り合ったほうがよい。原文 今人(きんじん)の失徳過挙(しっとくかきょ)を談ずるは、古人の嘉言懿行(かげんいこう)を述ぶるに如かず。ついつい・・・てことは間々あ…

「菜根譚」前集154 人目でつかないところでする行為こそ、注意深く慎重に行うべきだ。 恩返しなど期待できない相手のためにこそ、恩を施すべきだ。原文 「徳を謹むは、須らく至微の事を謹むべし。 恩を施すは、務めて報いざる人に施せ」すぐに気が緩む。そんな…

飾らない生き方

菜根譚 前集102 完成度の高い文章とは奇抜でなく一読して内容が入ってくる文だ。人格的に素晴らしい人というのはとくに変わっているわけではなく、ありのまま生きているだけだ。原文 文章は極処(きょくしょ)に做(な)し到れば、他奇あるなし。只だこれ恰…

自力と運命

菜根譚 全集90天、我を薄くするに福を以ってせば、吾、吾が徳を厚くして以ってこれを訝(むか)えん。 天、我を労するに形を以ってせば、吾、吾が心を逸にして以ってこれを補わん。 天、我を阨(やく)するに遇を以ってせば、吾、吾が道を亨(とお)らしめて…

欲望と品格

菜根譚 前集78 人は只だ一念貪私(たんし)なれば、便(すなわ)ち剛を銷(け)して柔となし、智を塞ぎて昏(こん)となし、恩を変じて惨となし、潔を染めて汚(お)となし、一生の人品を壊了(かいりょう)す。故に古人、貪るらざるを以(も)って宝となす…

軒冕と林泉の狭間

菜根譚 前集27居軒冕之中、不可無山林的気味。 処林泉之下、須要懐廊廟的経綸。けんべんのなかにおりては、さんりんのきみなかるべからず。 りんせんのもとにおりては、すべからくろうびょうのけいりんをようすべし。忙しい時こそ心静かになれる環境に身を置…

知れども用いず

菜根譚前集4勢利紛華 不近者為潔 近之而不染者為尤潔。 智械機巧 不知者為高 知之而不用者為尤高。権力、利益に関心がないひとは高潔だ。 だが関心を持ちながら染まらない生き方ができるひとこそもっとも高潔だ。 策略、駆け引きを知らないひとは賢明だ。 だ…

論語:學而第一:12

有子日(いは)く、禮(れい)の用は和を貴しと為す。 先王の道も斯(こ)れを美と爲(な)す。 小大之に由(よ)れば、行はれざる所あり。 和を知りて和すれども、禮を以(もつ)て之を節せざれば、亦行はる可(べ)からず。 協調性は大事だが、わずかの差…

論語:學而第一:4

曾子日(いは)く、吾(われ)日に吾が身を三省す。 人の為に謀(はか)りて忠ならざるか。 朋友と交りて信ならざるか。 習はざるを傳(つた)へしかと。 特に第三項は教育者が常に自己に問うべきものである。 誤りがあれば素直に認め、まず自己を省みる。

論語:學而第一:1

子日く、學びて時に之を習ふ、亦説(よろこ)ばしからずや。 朋、遠方より來たる有り、亦樂(たの)しからずや。 人知らずして慍(うら)みず、亦君子ならずや。 学んで、活用して、協力して、研究に思索に没頭する。その成果や姿勢が世に認められない不遇に…