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よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

選択の科学3(選択のプロセスと結果の記録)

選択の科学

選択の科学

選択の科学
著者:シーナアイエンガー


「選択は目指したものになるための唯一の手段」


第三回「最良の選択はどういったプロセスで行われるのか?」
自分の決断のプロセス、結果を評価すべきだ
『どうやって選んだのか?なぜ選んだのか?』
具体的な例を通して考える・・・


■ガルリ・カスパロフ
22歳でチャンピオンになり15年守り続けた...
生まれ持った才能ではなく、日々の決断を自問する
うまく出来ただろうか?なぜうまく決断できただろうか?
→決断について反省する


エイブラハム・リンカーン
丸太小屋で育つも、資本家を抑えて大統領になった
人のやる気を引き起こす術を磨いた
政治的に対立する意見をまとめあげる才能を磨いた
→良い選択には戦略を練る


宮本武蔵
21歳で京都へ、伝説的な人物を数多く倒す
五輪の書、獨行堂を記す
巌流島の決闘がその存在を伝説へ
→勝ち続けるために状況をつぶさに把握する


■記憶はうつろいやすい・・
面接時間が選べるならいつを選ぶ?
→初頭効果、親近効果を知っておく
投票の名簿と選挙の関連がある?
→名簿の先頭に記載されると票が2%伸びる可能性がある
文章を読んだとき、映像を見たときで決断が変わる
→抽象的な情報より具体的な情報が残りやすい
クレジットカードは30%以上も買い物をしてしまう
→選択肢が抽象的になると選択の重要性が認識できなくなる
薬のセールスマンの訪問頻度が高いほど薬が売れる
→単純接触原理で親近感と業績が連動する


プロスペクト理論・・・人は枠組みで選択を変える
ダニエル・カーネマン&エイモス・トベルスキー
A無条件で100ドル貰う
B50%で200ドル貰う
C無条件で100ドル払う
D50%で200ドル払う
情報をどの枠組みに当てはめるかで選択が変わる
利益の枠組み・・・リスクを回避しようとする
損失の枠組み・・・リスクをいとわない


■シェアの枠組み
コカコーラ社CEO
ロベルト・ゴイズエタ
清涼飲料水市場シェア45%
飲料の市場シェア2%しかないという
安泰だという意識を変えた


■人は目の前の情報を過信する
面接官と会って60秒±30秒
1日の仕事をシミュレーション
新商品はなぜ売れないのか?
計画通りに業績をあげられないのか?
投資の専門家VSダーツ、、ダーツの勝ち
政治評論家は偶然程度の的中率


■何を知っているのかを把握する
『脳は選択をするときに近道をしようとする』
『何を知っているのか自分にとう』
『枠組みを変えて正反対の意見を考えてみる』


■ポールバンライパー
データでなく直感を使う人
仮想敵国の司令官となり
今有る物でミッションは達成できる


■ポールエクマン
95%の確率で嘘を見抜く
30秒で見抜くことが出来るという
情報に基づく直感が顕著な人


■ウォーレンバフェット
情報に基づく直感がある
長年投資を続けてきたことでにおいを嗅ぎ分けられる
選択しないことも選択である
理解できないものに投資することは出来ない


■直感は認識の1つのパターンである
1.何度も繰り返し情報を整理・分類し決断の練習する
2.フィードバックをする
3,失敗しても別の方法で実験する
情報に基づく直感から自分の知識の限界を知る事が出来る


■知るということ
知るを知るとなし
知らずを知らずとなす
これ知るなり・・・孔子


■情報に基づく直感
理性的な選択を通じて得た情報をもとにした直感
先を見ずにここにある選択肢に集中すれば
何を選択すればいいか分かる


■選択日記をつけるのは訓練になる
週に一度でもいい
1.どんなプロセスで決断したのか
2.なにがうまくいき、なぜうまくいかなかったのか
3.選択がどれだけ成功したか点数で表す
良い決断ができる能力は、訓練で伸ばすことが出来る