Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

選択の科学2(選択と数、組織、文化)

選択の科学

選択の科学

選択の科学
著者:シーナアイエンガー


「選択は目指したものになるための唯一の手段」


第二回「あなたの選択は本当にあなた自身の選択か」
あなたの選択は本当にあなた自身の選択か?
生まれた文化圏が与えた影響はどれほどか?
出会った人々が与えた影響はどれほどか?


■選択の考え方の核心にせまる4つの問
1.だれが選択をするのか?
2.だれが選択を支配しているのか?
3.選択はどんな違った理解の仕方があるのか?
4.意味のある選択をするには何が必要か?


■未曾有の災害時の選択
20110311に起こった東日本大震災
逃げずにとどまり原発を制御するためにとどまった技術者
より大きな善のためにとどまる選択をした
→個人、組織の選択でなく国民性とまで解釈された


■課題の選択者と結果
課題の内容を、自分が、先生が、母親が選ぶ場合
取り組んだ後のアジア系、アングロ系で満足度が違う
→アメリカでは独立したアイデンティティの確立を重視する
→ある文化ではアイデンティティの確立より家族の意見を重視する


■自分が選んだ相手とうまくいくかは分からない
インド人の結婚調査
見合い結婚:離婚率低い、愛情は徐々に増加
恋愛結婚:離婚率高い、愛情は徐々に低下
→自身の選択に必ずしも満足するとは限らない


■世界の認識は文化によって異なる
単純な画像を見せても記憶に残る物も解釈も異なる
・アメリカ人は大きな部分を見る
・日本人は画像全体を変わる
→どの部分の変化に気づくかに文化ごとに傾向がある


■言葉
金メダルを獲得したときの言葉
アジア人は皆さんのおかげだ
アメリカ人は自分のちからだ
→文化に規定される部分も多い


■あたえられた選択肢に対する反応
ソーダ7種類の選択肢があるのに
ソーダを飲むか飲まないかと受け取る人が多い
ベルリンの壁を元に戻したい
民主主義に不満、社会主義に戻りたい
→選択の対象が大きく変わると人は負担になる


■今日選択したことの数は?
日本人は選択の数がアメリカ人より少ない
歯磨きをする目覚ましを止めるについてもアメリカ人は述べる
アジア系は選択肢が多いとモチベーションが下がる場合がある
アングロ系は選択肢が多いとモチベーションが上がる場合がある
→選択肢の数が多いから良いとは限らない


「国全体の富の分け方について」
20,20,20,20,20:実在しない国
36,21,18,15,11:スウェーデン社会保障主義
84,11,4,0.2,0.1:アメリカ、個人主義
→現実世界は偏りがある、親の収入額が子供の収入額を左右する


■自由のかたちと可能性の実現
From Freedom
〇〇からの自由:規制を受けない
Freedom to
〇〇への自由:仕組みを整えてほしい
→どうやったら最高の可能性を実現できるのか...


■価値創成を目指す起業
例:HSBCという世界のローカル銀行
すべてを現地に任せているが起業のコアは残っている
他の文化に対する理解を持つようにする
社会倫理や社会文化を学ぶ必要がある
国と国と共通点や異なる点を理解する
→互いのストーリーを学び選択肢を開いていくほうが望ましい


■紡がれる物語の解釈
「私たちは自分の物語を紡ぎ、解釈し複数の選択肢から
もっとも機能しそうなものを選ぶ」byジョーンディディオン
文化は私たちが紡ぐ物語に大きな影響がある
他言語仕様について学ぶ必要がる
→自分の事も他人の事もよりよく理解できるようになるために