Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

こころ3(分身と畏敬)

こころ 先生の遺書
著者 夏目漱石
解説 姜尚中



第三回自分の城が崩れる時
「自由と独立と己とに満ちた現代に生まれた我々はその犠牲としてみんなこの寂しみを味合わなくてはならないでしょう」


印象メモ
■城の表すもの
自分が作り上げてきた信念ともいえる
その親友の名をKと読んでおきます
彼は厳格で禁欲的性格であった
Kは書物で城壁を作っていたのだ


■親友Kと先生
Kの向学心には一目おいていた
Kには何も及びもしなかった
Kは人との関わりを無駄だと言っていた
先生はそれを取り払おうとした...


■Kの煩悶
Kはお嬢さんを慕うようになった...
学問を求める道に恋は邪魔だとおもっていたのに
人間はどうしようもない
精神的に向学心がないものは馬鹿だと非難する先生
焦った先生はお嬢さんへ黙って結婚を申し込む


■Kが死を選んだ理由
城が崩れたからだろう
仏教的な破戒にあたる
純粋者であったものだから弱さが露呈してしまう


■ウィリアムウィルスン
エドガーアランポー著
同じ名前の若者と出会う
自分につきまとう自分の分身
憎悪、敵意、畏敬
お前はお前自身を殺したのだ...
そうお前はお前の良心を殺した...


■分身という概念
お互いがお互いの分身
Kの後を追う先生
誰も恨んでないのではないか
うまくいかなかったことを次はうまく
心は重曹的で積み重なっていく


感想
人の精神は脆い、その脆さが美しくもあるが..
純粋なものは不純をとりこまないと長く生きていけない...
善も悪も知ることが求められる、より良い決断を...