Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

こころ2(脱魔術化)

こころ 先生の遺書
著者 夏目漱石
解説 姜尚中


第二回先生という生き方
「自由と独立と己とに満ちた現代に生まれた我々はその犠牲としてみんなこの寂しみを味合わなくてはならないでしょう」


印象メモ
高等遊民の先生
先生の態度は非社交的であった
こころに描かれている孤独
高等遊民としてブラブラしている先生
近づきがたい不思議があった
学校の講義よりも先生の思想を聞く...
人生の意味を伝える


■先生への周囲の不信
私の先生への羨望
何もしていない先生への周囲の不信
役に立つものは世に出ているべきだ
引きこもっているだけの先生は尊敬すべきなのか?
なにかやりたいけど出来ないようでその理由が分からない...
社会は建前で動いていて純粋なままでは生きていけない...


■父と先生の比較
生きているか死んでいるか
わからないほどおとなしい父と先生
学問をさせるととかく理屈っぽくなってはいけない
父を超えて先生を尊敬する
システムへの尊敬は無い


■脱魔術化
現代の青年に理想なし
過去に理想なく現在に理想なし
家庭にあっては父母を理想とするに能わず
学校にあっては教師を理想とするに能わず
社会にあっては紳士を理想とするに能わず
事実上彼等は理想なきなり
「断片」より


■最高の人間関係は?
自由に結ばれる師弟関係
これこそが最も尊い関係ではないか?
いつ解消しても自由だが継続する関係が尊い


■思いの伝達
人間は自分が経験したことしか語れない
先生は言ってることが正しいと言っていない
思想や考えは生の中に生きている
死の美学を語っているわけではない


感想
価値観は移り変わり虚無感をみることも。
成功者と呼ばれない人生にも深い意味があると思う。