Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

こころ1(孤独)

こころ 先生の遺書
著者 夏目漱石
解説 姜尚中


第一回 私たちの孤独とは?
「自由と独立と己とに満ちた現代に生まれた我々はその犠牲としてみんなこの寂しみを味合わなくてはならないでしょう」


印象メモ
■近代化と孤独
近代化もたらす孤独について向き合う小説
孤独を向き合うことで本当の人間関係を知る
暗い人は世の中にたくさんいる...
ダメさが人を癒す...?
夏目漱石47歳の時の作品
文庫本発行部数673万部


■先生の言葉
わたしはその人を先生と読んでいた...
死んだ友人に纏わる過去
私は寂しい人間です...
恋は罪悪ですよ..
そうして神聖なものですよetc


■小説こころの構造
過去を回想する話
先生の自殺
私と先生の交流
恋愛をめぐる悲劇
先生と奥さんの恋愛


■人間の自由と孤独
人間が孤独の中でどういう人間関係が築けるのか?
青年時代の先生は両親の遺産を管理していた叔父に騙される...
欲望のために人は人を騙す存在だ
私は私自身さえ信用出来ない
親友をも裏切り、果ては親友は死んでしまった...
自由であることと孤独であることは近い


夏目漱石の生い立ち
1867生まれ
生後すぐに養子に出される
帝国大学で英文学を学ぶ
33歳の時文部省の通達で英国留学
「近代化は人を幸福にしない。
自意識の結果は神経衰弱を生ず。
神経衰弱は20世紀の共有病なり。」


■孤独と向き合う
孤独は悪いことではない
孤独を恐れる必要はない
孤独はみんな持っている
孤独と向き合うことで人間関係を
再構築することだってできる


感想
つながりやすいが孤独になりやすい社会
発展の裏にあるなくなるものに目が向くことが
素晴らしい