Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

かもめ3:拠り所を探す人々

かもめ (集英社文庫)

かもめ (集英社文庫)

かもめ〜四幕の喜劇〜
著者:アントンチューホフ
解説:沼野充義


「あなたもわたしも人生の渦に巻き込まれた...甘くない...」


第三回:自分探し
自分を探す人が織りなすドラマ


■登場人物→→→→→→
教師メドヴェジェンコ
管理人の娘マーシャ
作家志望トレープレフ
女優志望ニーナ
有名作家トリゴーリン
有名女優アルカージナ


■過渡期
記述された19世紀末のロシア
帝政から革命への過渡期
価値観が大きく揺らぐ時代


印象的な言葉メモ.
昨日まで信じていた者を失った人々
自分探しを見かけるようになった時代
自分の存在価値が分からない登場人物たち
目的のためなら住む場所も食べ物も最低限のものでいい
空想の中を駆け回っているようで自分が何をすべきなのか
トレープレフは有名作家に...
ニーナは三流女優に...
2人は再会する
あなたもわたしも人生の渦に巻き込まれた...
人生は甘くないね
教養をひけらかす人々の輪のなかに押し込まれる
この人はなんでこんなことを言うのだろう


短編集「中二階のある家」
画家の青年
被災者救援や熱心で強気な姉リーダ
読書好きで恥じらいがちな妹ミシュス
人間は労働から解放し真理を見つめるべきだ...
まずは実際的な労働なくしてなんとする...
社会との関わりについて姉と論争になる
妹と恋仲になるのだが、、、、
うちでは秘密は持たない事にしているの
翌日ミシュスはいなくなった
彼女はいまは思い出の中に居る
彼女はいまどこにいるんだろう...


■チューホフの自分探し
チューホフは大木が倒れた後の森のキノコのような人物です
巨人が倒れた後過去の価値観を分解し、人の多様さを記した
若くして成功したチューホフ
結核を押してまで30歳のチューオフはサハリン島へいく
医者としていく流刑地のルポルタージュを書く事にする
チューホフの自分探し、作品の深みを増していく