Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

かもめ2:人と人のすれ違い

かもめ (集英社文庫)

かもめ (集英社文庫)

かもめ〜四幕の喜劇〜
著者:アントンチューホフ
解説:沼野充義


「人間は本当の意味では理解し合えない...喜劇か悲劇か」


第二回:すれ違い
すれ違いが織りなすドラマ


■登場人物→→→→→→
教師メドヴェジェンコ
管理人の娘マーシャ
作家志望トレープレフ
女優志望ニーナ
有名作家トリゴーリン
有名女優アルカージナ


印象的な言葉メモ.
トレープレフの戯曲を演じるニーナ
すべての命が悲しい輪廻を終えて消え去った
生物の霊魂の集合である世界霊魂が叫ぶ
永遠なる物質の父である悪魔よ...なにがおかしい...
芝居や戯曲は結局選ばれた人だけに許された事か...
今日僕は卑劣にもかもめを殺してしまった
自由に飛んでいたかもめを殺してしまった
生きる希望を失った象徴...
自殺未遂を図る
僕の方が絶対に才能があるんだよ…それは嫉妬だ
みながみな欠点を持ち悲しいほどに声が届かない


短編集「手紙」
手紙という者を知った少年
クリスマスイブの夜
ワニカは初めての手紙を書く
父も母もいない
夜警をしている大好きな祖父へのSQS
奉公先の主人にいじめられているんだ...
このままでは死んじゃうよ...
手紙には住所は書かれなかった
ひとびとのすれ違い


■チューホフの視点
残酷なまでの人の不完全さへのまなざし
体罰と破産の経験をしたチューホフ
なんとか大学医学部に通いながら
愉快な話を書いて原稿料を得て生活していた
だが若くして、結核と診断される...
チューホフは絶望の中で人を笑わせ続けた
みな絶望の淵には沈まずになにか声をかけ続けている...