かもめ1:人と人の距離
- 作者: アントン・パーヴロヴィチチェーホフ,沼野充義
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/08/21
- メディア: 文庫
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著者:アントンチューホフ
解説:沼野充義
「あなたとわたしには...超えがたい距離がある...と」
第一回:たくさんの恋...
5プードの恋(80kgの恋)
沢山の恋が織りなすドラマ
複数の波紋が互いに影響し広がっていく...
■登場人物→→→→→→
教師メドヴェジェンコ
管理人の娘マーシャ
作家志望トレープレフ
女優志望ニーナ
有名作家トリゴーリン
有名女優アルカージナ
印象的な言葉メモ.
なぜいつも黒い服なの?
人生の喪服なのです、すれ違いばかり
ぼくの心ときみの心には接点がない
足音さえも素晴らしい
湖に惹かれてくるカモメのようにここへくる
それは絶対に食べないフルーツゼリーのようなものだ
分かってくれないし分かろうともしない
あなたはわたしのものだ
じぶんの意志などあったことなどないのではないか
■チェーホフの人間との距離
結婚するなら僕の空にたまにくる月のようなひとがいい
あなたとわたしには超えがたい距離がある
複数の恋と登場人物を描き人間の本質を描く
■短編「かわいい」
オーレンカという可愛い少女(通称オレガちゃん)
演劇家クーキンと結婚した…相手の色に染まるが別れが来る
次に材木屋ワシリーと結婚した…相手の色に染まるが別れが来る
次に獣医と結婚した…相手の色に染まるが別れが来る
意見がなかった、心は空っぽだった、好きな人なしでは生きられない
獣医が息子を連れて帰ってくる...子供に夢中で幸福を得る
人間の面白さをそのまま見せる作品群