Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

Propos sur le bonheur 「幸福論1」

幸福論 (岩波文庫)

幸福論 (岩波文庫)

Propos sur le bonheur 幸福論1
著者:エミール・オーギュスト・シャルティエ
解説:合田正人


第一回「人は誰でも幸福になれる」
美しい散文的な哲学書
実践的な教えに満ちた哲学書
人は誰しも幸福になる事ができる


□著者紹介
ペンネーム:アラン
高校哲学教師
哲学エッセイのプロポを
5000以上の記事を書く
・・・現代で言う人気ブロガー
→幸福論


ヨーロッパは時代の転換期
第一次世界大戦の最中
人は皆だれしも不幸だと思っている
幸福それ自体を徳であると見なす


□引用とメモ
92章
不幸になったり不満んを覚えたりするのはたやすい。
ただじっと座っていればいいのだ。
人が楽しませてくれるのを待っている王子のように。


93章
気分にまかせて生きている人は
皆、悲しみにとらわれる
否、それだけではすまない。やがて怒りだす
→自分が自分の不幸の原因である
 なぜ不幸なのかを突き詰めて不幸を乗り越える


1章
名馬ブケファルス
赤ちゃんはなぜなく?
両親の育て方に問題がある?
・・・実は産着の中にピンがあった
単純な理由で不幸は解消されることが多い
ブケファルスは暴れ馬
・・・実は影におびえていただけ
アレキサンダー大王の名馬となる
→困難も不幸も原因さえ分かれば対処はそれほど難しくない


66章
幸福の秘訣のひとつ
それは自分の不機嫌にたいして無関心でいることだと思う
相手にしないでいれば、
不機嫌などというものは犬が犬小屋に戻っていくように
動物的な生へと舞い戻っていく

不機嫌な人がいたら、あれこれ理屈をこねるのではなく
あれこれ考えずに椅子を差し出してやればいい


12章
気分に対抗するのは判断力の役割ではない
そうではなく、姿勢を変えて適当な
運動をしてみることだ

人は意志して伸びをしたり、故意にあくびをすることができる
それは不安や焦燥に対抗する最良の体操である


10章
微笑は不機嫌に対してなんらなすところがなく効果がないように見える
しかし医者の薬箱の中にだって、
こんなに早くこんなにうまく効く薬は見つけられないだろう

幸せだから笑うのではない、笑うから幸せなのだ
幸福になろうと望まなければならない


□幸福になるための方法
「深呼吸」
「休息」
「体操」
「ほほえみ」
「あくび」
「のび」


哲学書の堅さはなく穏やかさに満ちた内容だと思う。