Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

もしも私がそこにいるならば

もしも私がそこにいるならば
著者:片山恭一


『一瞬のような一生。一生のような一瞬。
一週間で、すべてのことが起こった。
起こるべきことはみんな起こってしまった。
自分の一生、あの一週間のためだけにあったのかもしれない。』


■あらすじ
母親が旅行先で危篤状態に・・・
娘は見舞いに来た男性と母親との過去と対峙する
人の出会いとつながりの不思議さを感じる
母の死を乗り越えようとする娘と父の話


■印象深い言葉
海水の抱擁に比べれば人間の抱擁はなんと不完全だろう
物に還元されつつある肉体
死の持つ本質的な力が、わたしたちを真実に近づけようとしていた
人間というのは、まったく呆気なく死んでしまうものだね
一つの身体と一つの心が、一人の人間を形作ると考えるのは、、思い込みではないだろうか
彼女の美しさと愛らしさのすべては、彼一人に向けられたものだ
絵の具で色を付けたような味
その道は二度と交わらなかった
手紙は一人の人だけに宛てて書かれたものだ
誰かの正に出来る事なんてありはしない
自分の全生涯を生きてしまったような気がする。予感として、夢として
いつもその人がそばにいるような気がしてしまう、、、出会いというのはきっとそういうもの