マキャヴェッリの君主論4
君主論
ニッコロ・マキャヴェッリ
言語学者 武田好解説
多くの小国でよって構成され外国に脅かされていたイタリア半島
イタリア統一への願いを込めて理想の君主象について記す
一国の判断を下すための心構えについて述べており厳しい言葉も多い
政治と宗教を切り離して述べており近代政治学の基礎となっている
第四回「かしこいこうしょうのつぼ」
時の恵みを静かに待つのを嫌い
彼ら自身の力量と思慮に賭け
その恵みに浴することを願った
□マキャヴェッリ交渉の流れ
こちらの主張をする
あいての主張をきく
持ち帰って譲歩の点を探る
→割と普通だけど、相手の主張を自国に翻訳して伝える
□毅然とした態度
イタリア人は国の戦争を分かっていないと言われ
フランス人は国の政策を分かっていないと反論
あいてに臆する事なく交渉する
→相手の立場が上でも物怖じしないこと
□マキャベリの交渉のコツ
情報を集めることが大前提である
情報を入手する
最善の方法は
情報を与える
→貢献(コントリビューション)の考え方が大事
□51対49の精神
相手国に51を譲り自国に49をとる
相手が必要としていることを自国に正確に伝える
人間としての信頼関係を作る
→一歩譲ることで進める
□マキャベリの運命論
われわれ人間の自由意志は奪われてはならないもので
かりに運命が人間活動の半分を思いのままに裁定しえたとしても
少なくとも後の半分か半分近くは運命がわれわれの支配に
任せてくれているとみるのが本当だと私は考えている
→50%は運命に抗える可能性があるはず
□君主論の結末
新君主にとって
万事願ってもない状況にあって
行動を起こすのに今ほど適切な時節はかつてなかったといえよう
国のために尽力したいという気持ちをあらわす
マキャベリの力へのこだわりと人間性があらわれている
→失敗してもいいからまず表現してみる
マキャヴェッリは、権謀術数の中をくぐってきたことで
性悪説に基づいた君主論を展開している
現実世界の利害関係の難しさを表している
マキャヴェッリの肖像は本当に真面目そうだとおもう