Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

マキャヴェッリの君主論2

君主論
ニッコロ・マキャヴェッリ
言語学者 武田好解説


多くの小国でよって構成され外国に脅かされていたイタリア半島
イタリア統一への願いを込めて理想の君主象について記す
一国の判断を下すための心構えについて述べており厳しい言葉も多い
政治と宗教を切り離して述べており近代政治学の基礎となっている


第二回「りーだーのじょうけんとは」
マキャベリが見たリーダーたち
名君ロレンツェ・ド・メディチ
占い師ローラモ・サヴォナローラ
法を守るピエロソデリーニ
冷酷策略家チェーザレボルジア
→畏敬を得たチェーザレボルジアが理想とした


□君主にとって必要な資質とは?
冷酷さ
恐れられること
ライオンの力(権力)
キツネの智慧(策略)
吝嗇(倹約)
マキャヴェッリ的には一国のリーダーには一般的に
 人の性質としてよくないものを備える必要があるとした


□一時の残酷さ
一時の残酷さで長い安定をもたらすべき
憐れみぶかさで長い混乱を招くべきではない
冷酷さと憐れみぶかさであれば冷酷さが必要
悪い評判など気にしない
→残酷さから生まれる安定もある


□祖国と超法的措置
祖国の存否を賭してことを決する場合なにをしてもよい
目的が手段を正当化する
君主は成した結果だけを見られている
君主は変幻自在に悪に踏み込んでいく事が必要である
→迷うより超法的措置が必要だと決断したら実行しなさい


超法的措置も許容する現実主義者
怖い気もするが、必要な場面はあるとしてその運用には細心の注意が必要だろう