Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

マキャヴェッリの君主論1

君主論
ニッコロ・マキャヴェッリ
言語学者 武田好解説


多くの小国でよって構成され外国に脅かされていたイタリア半島
イタリア統一への願いを込めて理想の君主象について記す
一国の判断を下すための心構えについて述べており厳しい言葉も多い
政治と宗教を切り離して述べており近代政治学の基礎となっている


第一回「じりつしたにんげんとしていきろ」
16世紀初頭イタリアフィレンツェ
国を治める者に宛てられた本
理論と実践の差を埋めるように
理想と現実の差を埋めるように


□内容(君主になるための実践と思想)
1国の分類とその征服と維持の手段
2攻撃と防衛に関する軍事的側面
3君主の資質
4君主を待ち受ける運命論


□冷酷さと憐れみぶかさ
ロレンツェ・ド・メディチ亡きあとの混乱
甘さが混乱と脅威を招くことを記す
恐れられるのと愛されるのと
さてどちらがよいか....
恐れられるのを恐れてはいけないという
→君主は時に冷酷であれという


□理想主義と現実主義
いかに生きるべきかと
現実になにをすべきかはかけ離れている
現実の姿を見逃す人間は自立するどころか破滅する
理想主義が通用しない未熟な人間世界
そこを生き抜く智慧が必要である
→現実を見て、分析し、智慧を得て判断する必要がある


□君主と歴史書
君主は歴史書に親しみ
読書を通して
英傑の成し遂げた行いを
考察することが肝心である
→歴史は繰り返す歴史から学んだほうがよい


□運命と力量
国家元首ピエロ・ソデリーニの秘書官マキャヴェッリ
進行に対応できなかった国家元首の追放によりマキャヴェッリも収監される
失脚後に自身の思いを表現するために君主論を記す
世界は運命と神に支配されている
だが、運命は川の流れ、堤をつくり備えることができる
→運命の50%はコントロールできはず・・・


□慎重と果敢
人は慎重であるより果敢に進む方がよい
運命の女神を突き飛ばす必要がある
運命は自分の力で変えていくもの
そのためには果敢に挑む姿勢が欠かせない
この言葉は自身にも向けられたものである
→失敗してもいいからやってみたほうがよい


冷静沈着だが祖国のために尽くしたいという
マキャヴェッリの思いが見える文章である