古事記3
- 作者: 三浦佑之
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 文庫
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古事記
日本最古の歴史書
解説者 三浦佑之
3出雲神話という謎
古事記編纂1300年経過
物語の原型がいろんな形で見込まれている...
■出雲神話
大国王オオクニヌシ
スサノヲから7代目の子孫
幼少期はオヲナムヂ
地上を治めてオオクニヌシとなる話
■イナバの白ウサギ
日本海文化圏が垣間見える...
ワニ=サメを騙して数を数得てあげるといって
最後の最後にバラして背中をかじられたウサギ
ある道中に白ウサギを見つけてオヲナムヂが手当てする
(医療の知識を披露する)
八神姫が選ぶのはあなたでしょう
その予言はあたりオヲナムヂは兄たちに命を狙われる
オヲナムヂには80の異母兄弟がいたので
オヲナムヂは何度も危険な目に遭遇する
イジメられて克服する少年の物語
■建国の試練
オヲナムヂは根の堅州の国に逃げる
そこでスサノヲの娘スセリヒメと出会う
スサノヲは過酷な試練を与え続ける
試練の過酷さから太刀と弓を持って
二人はスサノヲが寝ているうちに逃げる
気づいたスサノヲは追いかけて来るが、
太刀と弓を使って兄たちを倒し
中つ国を統治しなさいと後押しされる
そして、、、地上に初めて国を作った
オオクニヌシと名のる
■古事記の世界観
(垂直世界)
高天の原、天つ神が暮らす天上の世界
葦原の中つ国、国つ神と人間が暮らす世界
黄泉の国、地下にある死者の世界
(水平世界)
葦原の中つ国の海の向こう側
常世の国
ワダツミの宮
根の堅州の国
2つの世界が混じり合った世界
■国譲り
オオクニヌシは地上を繁栄させた
地上の繁栄を見たアマテラス
自分の血縁に治めさせたくなる
相応しい神を送ってみるがオオクニヌシに懐柔される
武に優れた健御雷タケミカヅチを送り込み交渉させる
オオクニヌシは子達を話して譲ることを決める
代わりに大きな住まいを高天の原に要求
出雲大社の起源とさせる
国譲りは日本海文化圏の終焉でもある