古事記4
- 作者: 三浦佑之
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 文庫
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古事記
日本最古の歴史書
解説者 三浦佑之
4古事記の正体とは?
古事記編纂1300年経過
物語の原型がいろんな形で見込まれている...
■日向神話
高天な原から地上への天孫降臨
アマテラスの3代目のニニギノミコト
日向の土地に降り立つ
山の神の娘コノハナノサクヤヒメと結婚する
一緒にイワナガヒメもくるが追い返してしまう
(ニニギノは美の象徴のコノハナを貰うが、
永遠の象徴イワナガを追い返す)
永遠を拒んだため人間は寿命を与えられた
■神の子供
コノハナ姫は身籠るがニニギノは自分の子供かを疑う
神の子の証明をするために産屋に火を放つ
無事に双子が生まれた
兄ホデリはウミサチビコといい海で魚を取るのがうまい
弟ホヲリがヤマサチビコといい山で獣を取るのがうまい
ある日道具を交換して獲物を取ろうという
弟は釣針を無くしてしまう
兄から責められ落ち込む弟ホオリ
■天皇への系譜
竹で籠船を作り釣針を探すためワタツミの宮に行く
そこが楽しく目的を忘れて、海の神の娘トヨタマヒメと結婚する
ある日ふと来た目的を思い出す
釣り針を魚達に探させて兄の釣り針を見つける
兄に返す際にワタツミの宮で言われた呪文を唱えた
針は戻ったが魚がかからなくなった...
兄は獲物が取れずホヲリのために生きることを誓う
天と山と海の力を得たホヲリ
孫に初代天皇に繋がる血筋を生む
カムヤマトイハレビコ=天武天皇
建国神話、紆余曲折を得て物語性が強まっている
■悲劇の英雄ヤマトタケル
12代景行天皇の子供はヲウスは
父のために裏切り者の兄を殺してしまう
父は子を恐れて九州クマソタケルの討伐の任務を与える
ヲウスは女に化けてクマソタケルを打ち取る
そして、、、ヤマトタケルの名を得る
父はすぐに東に行って蝦夷討伐しろと命じる
なんとか東国を平定するが、、、道を戻る時に死ぬ
父に疎まれていることを自覚しながら懸命に命をこなした
魂は白鳥となり大空へ...
■古事記
倭建命
異端、暴力的、父親に疎まれる
■日本書記
日本武尊
正統、忠実な息子、父親に信頼される
栄光を語るだけではない
敗者への鎮魂のために語られらることがある