愛するということ2
- 作者: エーリッヒ・フロム,Erich Fromm,鈴木晶
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1991/03/25
- メディア: 単行本
- 購入: 33人 クリック: 227回
- この商品を含むブログ (122件) を見る
著者 エーリッヒフロム
解説 鈴木晶
メモ2
人は傷つくのが怖いと思っている
人は孤独では生きていけない
孤独は人の精神を蝕み社会を崩壊させる...
■人の無力さ
人は自分の意思に反して生まれて死んでいく
人は自然の力にはまったく無力である
一人では生きていけない存在
人は他人と繋がらない限り発狂してしまうだろう
■人の本能と自我の役割
フロイトは人間は本能が壊れていると指摘した
自分をコントロールするために自我を身につけたとといた
自我は弱いものだ
自我は幻想でありぐらつきやすい
他人から承認されることで確立する
人間は孤独でいると自我を保つことさえ難しい
◼︎孤独から逃れる三つの状態
祝祭的興奮状態で祭りや快楽に身を委ねる
集団への同調で自我を消す
創造的活動で素材と創造者は一体となる
ただどれも不安定である...
◼︎孤独を感じる社会
人は自由を求めて孤独になる
繋がっているようで繋がっていない
やはりそこから逃れるには愛が必要という話
コミュニケーションが目的のコミュニケーション
◼︎共棲的結合
サディスト
取り込んだ服従した人を手足のように使う
マゾヒスト
指示命令し保護してくれる人に従うことで孤独から逃れる
ナチスの形成もこの心理をうまく利用した
◼︎自由からの逃走
自分の判断の能力を他人に依存することは危険である
自分を不自由にして安易に幸福になろうとする人も少なくない
危険な社会に生きている
◼︎人類と愛
理想の答えは人間同士の一体化
他者との融合、、すなわち愛にあるとする
この世に愛がなければ、
人類は一日たりとも生き延びることはできない
最終的に人をつないでいるのはこたえ