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よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

戦争と平和4

戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)

戦争と平和〈1〉 (新潮文庫)

戦争と平和
作者:思想家/教育家 トルストイ
解説:川端香男里


4.本当の幸福を知る
■人間の幸福
人間は幸福になるために作られているのだ
幸福というものは幸福それ自体の中にある
そう、、、自然な人間的欲求を満足させることの中にある
すべての不幸は不足ではなく過剰から生じている...


■日常への視点
カラパーエフという率直な男
我慢は一時生きるは一生
悪い奴もれば良い奴もおる
どの指を噛んでも痛さは同じ
約束は仕事の兄弟
汗した手は気前が良い乾いた手
...何気ない日常が早朝で端正な信託を帯びてくる


■幸福と苦悩の限界
捕虜生活で悟るピエール
この世には何一つおそろしいものはないということを知ったのだった
人間が完全な幸福できる状態が存在しない以上不幸な状況も存在しない
幸福に限界があるように苦悩にも限界がある
完全な自由など元からない


■水滴の地球儀
小さな水滴が無数に拡大し消え去って行く
小さな泡としての人間
小さな水滴ないと世界がなりたたない
ほら、、、これが生きるということだよ
ひとは生きようとしてあとを残して行く


■大団円
素敵だなぁ、素晴らしいな
俺は何をするんだ?
そしてすぐに答えるのだった
何もない、生きるんだ
ナターシャと結婚...
より高い精神性を求めていたが
現世の幸福を求めるようになった
アンドレイの死で登山は終了
アンドレイ、ナターシャ、ピエールがつながる
終わり良ければすべて良し...


■生活賛歌、人生賛歌
平和の素晴らしさがある
戦争は止むに止まれぬ戦いであった
ロシアの心を一つにして乗り切った危機
隅に登場する人々の生活も魅力的
なんて俺は幸福なんだろう


■感想
ひとは社会と切っても切れない関係にある
その中で生きようとする意志は強い...