Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

星の王子さま(満たされぬ思い)

星の王子さま―オリジナル版

星の王子さま―オリジナル版

星の王子さま
著者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
解説:水本弘文


「大事なものは目に見えないものです」


再読。こどもにも読み聞かせたくなる話です。
印象に残る言葉
第二回「悲しい勘違い」


■星を飛び出したきっかけ
わがままなバラの花
「あなたは綺麗ですね...」
「つい立てが欲しい...」
「覆いガラスが欲しい...」
お互い大事に思っていたのに分からなくなって
自分の星を飛び出してきた
2人の中がうまくいかないのは双方に責任がある
表面の言葉に踊らされて疲れ果ててしまう幼さ


■見えなかったバラの真意
バラの刺はバラの意地悪さの表れだと思っていた
バラの立場からとげの事を考える
自分のことを弱いと思っているのかな
バラにとげが有ることが嫌いになる理由にはならない
いじらしさを感じるほど成長した王子さま


■バラの花のモデル
最愛の妻コンスエロ=スンシン
ただ結婚生活はお互い疑心暗鬼で降り回れていた
互いが互いを疑って疲れ...
飛行士の妻はかなり不安が強かったのだと思われる


■星巡りでである大人たち
大人が陥りがちな誤りを指摘している...
「無力な王様」
権力を持つことに固執している大人
夕日は沈む時間になったら沈むように命令する
実はなんの力も持っていない状態と変わらない
自分には力があると思い込んだまま生きている


「うぬぼれ男」
ほめられたくて仕方がない大人
他人との比較は自身を高める通過点であり目的地ではない
目的にしてしまうと他人に従属した生き方しかできなくなる
満たされることのない状態が続く


「自分を許せない男」
お酒を飲む自分を自己嫌悪しながらも飲み続ける大人
自己愛が強すぎて、期待値が高すぎて、許せない
無限ループに入っている
自分を許す心も必要なのに...


「実は何も持っていない男」
星を数えて数え終わった星は自分の星だと主張する大人
私は水をやったりすす払いをしているけどあなたは何もしていない
自分が相手のためになにもしてないのは自分のものだと言えるのか
相手の存在が喜びなるとき本当の所有が実現する


「律儀さだけの男」
点灯夫が時点に合わせて点灯する
時点が早まり1分となり、常に働き続けている
命令を何の反省もなしに繰り返している
相手から言われた事をそのままやろうとしている
無限ループから抜け出せない


「足元を見ていない男」
自分の星のことをなにも知らない大人
周りの星や普遍性ばかりを求めている
自分との関わりで価値を見いだす事ができていない
真実は身近にあることに気づくことができない...


いろんな大人がかわいそうな状態になっているが
それは他人事ではない
すぐに誰しもが陥ることである
王子さま自身も勘違いしていた
バラの花が儚いものだと教えてもらう
とげがありわがままで強いものだとおもっていた
一人で置き去りにしてきてしまった...愚かだったと知る
大事にすべきものを大事にするために時間を使う