九月の海で泳ぐには
- 作者: 片山恭一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/10
- メディア: 単行本
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著者:片山恭一
『一瞬のような一生。一生のような一瞬。
一週間で、すべてのことが起こった。
起こるべきことはみんな起こってしまった。
自分の一生、あの一週間のためだけにあったのかもしれない。』
■印象深い言葉
『九月の海で泳ぐには』
遠くの山の稜線が際立っていた
首が坐るかどうか、寝返りがうてるかどうか、這い這いが出来るかどうか
静けさの中にいると、自分たちが不幸なのか幸福なのか分からなくなる
試験問題は閉じた系である
両親は自分たちのエゴを押しつけるだけで、子供のことがまったく見えていない
教育界にはいじめと聞いただけで過剰に反応する
目の前の予断を許さない現実突きつけられれば、理想など吹き飛んでしまう
勉強した方が表現に深みが出るんだよ
常に志望校のことを考えていれば、かならず合格する
彼の中でどのように沈殿し、どんなふうに固着していくのだろう
誰のためでもなく、誰のものでもない美しさを、一輪の可憐な花びらに封じ込めて
健常者であるとか障害者であるのかそんな概念でこの子を規定するのは不遜なことだ
こどもの笑顔、過分な贈り物を受けた者のように