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よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

源氏物語3(世代を超える物語)

源氏物語―物語空間を読む (ちくま新書)

源氏物語―物語空間を読む (ちくま新書)

源氏物語
著者:紫式部
解説:三田村雅子


日本文学史上最大のロングセラー
恋愛と政治が絡まっている物語
想いを伝えることはかくも難しい
常に光と闇が存在する...


#第三回:対面に縛られる男たち#
■若菜の帖
筆がのっているときに書かれたもの
男性の描かれ方、あらゆるタイプの男性が描かれている
40歳を超えて光源氏も当時の翁になる


■浮世の義理
兄朱雀院の娘、女三の宮が正妻の地位につく
幼い女三の宮に物足りなさを覚える光源氏
葵の上のかけがえのなさに気づく
紫の上の魅力を引き立たせるための存在として描かれている


■自己本意のかたち
分裂していく光源氏
思いは葵の上だが、形式上女三の宮のとこにいく
光源氏は結局自己本意でしかないのだろうか


■源氏の息子たち世代
夕霧:高学歴、真面目、政治的に有能
柏木:美男子、スポーツマン、音楽が特異
三宮の女の猫を手に入れてかわいがる
父である光源氏をどうにか乗り越えようとする


■擦れ違う思い
柏木と三宮の女の間に子供ができる...
紫の上は源氏のこどもを身ごもったとおもい距離を置こうとする
葵の上と光源氏がお互いが一番大事だがすれ違うまま死を迎える


世代を超えて読者を裏切る展開をする
歴史は繰り返し巡る