源氏物語4(人の弱さと深層心理)
- 作者: 三田村雅子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1997/01
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
著者:紫式部
解説:三田村雅子
日本文学史上最大のロングセラー
恋愛と政治が絡まっている物語
想いを伝えることはかくも難しい
常に光と闇が存在する...
#第四回:夢をみられない若者たち#
■宇治十帖
都を離れた宇治の地
迷える若者たちの物語
期待を裏切らない第三部
■これまでと比べるとより一般的な主人公
薫と匂宮
薫(源氏の子供と認められるがほんとは柏木の子)
匂宮(明石の君と今上帝の間の子供、源氏の孫)
薫 :美男子、光源氏の息子、優柔不断、根が暗い
出生への疑惑、、、悩める貴公子
豊かななかで芽生える自己への疑惑
匂宮:美男子、天皇の息子、情熱家、社交的
薫コンプレックス
絶えず薫が関心がある女性しか関心を示せない
■同じ女性を思う
姉大君と妹中の君
薫は大君に惹かれるが亡くなってしまう
薫は異母兄弟の浮舟を慕うが大君の代わりに愛されていると気づつく...
それを聞きつけた浮舟は匂宮にひかれていく
だが2人の中で揺れ動き宇治川に身を投げる
助けられ一命を取り留めるが記憶喪失になりそのまま出家する
弱さはある種の強さになっている...
様々な記憶の中から唄を読んでいく
人の深層心理に気づいていく
書く事は自分を取り戻すことでもあるという