Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

遠野物語4

遠野物語
柳田国男
国文学者石井正己解説


明治43年1910年出版
350部自費出版
岩手県遠野における民間伝承の記録集
本編119編
かっぱ座敷わらしなど妖怪などが出てくる
佐々木喜善から地元の文化を聴いて
柳田国男が感じたものが記されている


遠野郷の山の神々の話
座敷童の去った孫左衛門の話
火事を予言する芳公馬鹿の話
マヨイガに迷い込んだ女の話


怖いような、優しいような
人間の能力を超えたものの存在
神々とつながるモノたち
さまざまな人々が混ざり合って生きる形
制度で明確化することで壁ができることもある
コミュニティの将来像を描くときに参考になる


あの世とこの世の両方で魂が救われる話もある
生と死の狭間
デンデラノと集落とダンノハナ
老人を追いやる場所と人々の生活の場所と墓地
老いと死との向き合い方を考えている
生の隣に老いと死が隣り合っている


世界に向けて記された書
人間と動物の共存
自然界とのバランス
悲しみと笑いのバランスが人生の中にある
自然界のメッセージを鳥の声で受け取る
文明で自然をコントロールできると思い上がっている
自然の驚異を感じたときに遠野物語のバランス感覚が生きてくる