罪と罰4
- 作者: フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー,亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/10/09
- メディア: 文庫
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著者 ドストエフスキー
解説 文学者 亀山郁夫
切り離されたものたちへ
観念から命へ
4.復活はありうるのか?
■ドストエフスキーの思想
予審判事が自首を勧めてくる
ラスコーリニコフは自首した
大地から感じる命
罪を犯した人間は他者とつながることで再生する
■自首の勧め
誰が殺したか
太陽になりなさい
問題は時間じゃない
あなた自身が問題だということだ
もし自殺するなら一筆残しなさい
当時ロシアに死刑はなかった、、、
罪を償った後に再生して欲しいという思い
■自殺を選ぶもの
妹にあって重大なことをいう
兄を国外へ逃がしてあげよう
銃口を向けられて愛が報われないことを知る
そしてスヴィドリガイロフはピストル自殺を選ぶ
向かい合える相手がいるかどうかが生死を分かつ
■ラスコーリニコフの自首
一つの感覚が肉体と精神を鷲掴みにした
かれはどっと地面に倒れ汚れた地面に口づけした
裁判では心神喪失や貧困層に援助していたことが分かった
情状酌量でシベリア流刑8年
■苦悩と命
シベリアでも苦悩していた
自首が正しかったのか?
これでよかったのか?
ラスコーリニコフにソーニャが手を差し出した
ラスコーリニコフは泣いた
二人とも痩せこけていた
だが新しい命を感じた
観念に変わって命が訪れる<命>自体に価値がある