老子4
- 作者: 老子,蜂屋邦夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/12/16
- メディア: 文庫
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水のように生きよ
上善水の如し...
[満ち足りた人生]
解説 歴史学者 蜂谷邦夫
■無理は無駄だ
つまだつものは立たず、跨ぐものは行かず。
自ら見るものは明らかならず。
自ら是とするものは現われず自らほこるものは功無く、
自らほこるものはひさしからず。
その道にあるや、余食、贅行という。
物或いは之を悪む。故に有道者らおらず。
→爪先立ちでは長く立てず
大股で歩くのは遠くまでいけない
見せかけの行為は良くないよ...
■ありのままを見る
曲がれば則ち全く
かがまれば則ち直く
窪まれば則ち満ち
やぶるれば則ち新たなり
少なければ則ち得
多ければ則ち惑う
→自然体がもっとも良い
下手な欲望持つと身を滅ぼす
■足るを知る
足るを知らば辱められず
止まるを知らばあやうからず
以て長久す
→今持っているもので満足すべきだ
そうすれば誰にもこの満足感は奪えない
■幸福と不幸
わざわいば福とよるところ
福はわざわいの伏すところ
誰かその極みを知らん
→自然の中には幸、不幸は存在しない
すべては自分が決めているだけ
挫折を繰り返してわかる側面もある
何が良くて何が良いかは分からないものだ
■人間老子
学ぶことをやめれば悩みも無くなる
善と悪でどれほどの違いがあろう
他人が恐るからとなぜ自分も恐れるのだろう
皆明るくしているのに暗く悶々としている
孤独で漂っている...
だがあゆむべき道は分かっている
→ひとは孤独だ
ただ社会でうまくいかなくてもすべてではない
自然はあなたの状態に関係なく寄り添ってくれる
<感想>
達観した感覚、あらゆる欲を抑制して
あらゆるしがらみから逃れる術を説く
考え方を知って心が穏やかになる人もいるし
それでも前に前に行きたい人もいると思う
いろんな生き方があっていい...
唯一の正解なんてあるわけないのだから。