老子1
- 作者: 老子,蜂屋邦夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/12/16
- メディア: 文庫
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老子
水のように生きよ
上善水の如し...
[道に従って生きよ]
解説 歴史学者 蜂谷邦夫
■老子とは?
2300年前竹簡に記された80章の癒しの書
作者が正確には不明である...
アジアで論語の次に読まれている本
千里の道も一歩からや大器晩成など身近なものも多い
■時代背景
春秋・戦国時代の境目
鉄器の生産と農業の向上
格差が生まれてくる
厳しい時代にどう生きるかを考えた
論語はうまくいっている時の処方箋に
老子はうまくいかない時の処方箋に
■25章道(タオ)とは?
物有り混成し天地に先立ちて生ず
物質がない状態を無と呼ぶ
無から天地ができ万物ができた
これを有と呼ぶ
道の働きで無から有が生まれる
天地宇宙を生み出す根源
万物造成のエネルギー
自然(おのずからしかり)の法則
すべてひとりでにそうなっているという考え方
■天地人
人は大地の営みに支配される
大地は天の営みによって支配される
天は道の営みによって支配される
■不定の言葉
道の道とすべきは常の道にあらず
名の名とすべきは常の名にあらず
これこそが理想という道はない
これこそは本当の言葉というものはない
■カウンターカルチャー
大道廃れて仁義有り
智慧出でて大偽有り
国家混乱して忠臣有り
おおいなる道が廃れたから仁義など出てきた
智慧がはびこると嘘がはびこる
国家が乱れているから忠臣などという言葉が出てくる
無為自然、、あるがままいきることが大事である
儒家に対してアンチ形式主義の生き方を説く
自らが生きているということを中心に考える思想
<感想>
空虚なものを追い求めない肩肘を張らない考え方に触れる
自然体な生き方を説く言葉には癒しの力は確かにありそうだ