夜の果てまで3
- 作者: 盛田隆二
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/02/01
- メディア: 文庫
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作者 盛田隆二
.....失踪に関する届出の催促の手続きに入る。
不在者から生存の届け出がない場合、失踪宣告がなされて不在者の死亡が法的に認定される。
印象に残ったシーン
秋
自由にぶつけ合える風通しの良さ
この時間になっていたから本当にお腹が空いているんです
口を口で塞いだ
そんなつまらない嘘つきません
舞台を終えた役者の様に微笑んだ
神様...退屈じゃないのかって心配になる他人の毎日ばかりを見ている毎日
それを見たら三回手を叩いて三角形をつくるんだ
銃声1つ響くことなく世界史が動いた1989年11月9日ベルリンの壁崩壊
自分でも芝居のセリフのようだと思った
家具ひとつない部屋が空っぽのコインロッカーのようだ
彼女は全てを捨てたのに自分は何も捨てていない
みんなやりたいことやって1人で死んでいく
ギリギリまで追い詰められ続き果たして自分はどちらを選ぶのかそれを知りたい
ひたすら眠りを貪る彼女を見守るうちに愛おしさが胸に込み上げてきた
心臓神経症という思い込むだけで起きる病気もある
人生なんてほんと短い、大切なもの見つけたら絶対離しちゃいけない、そんなもの滅多に無いのだから
ほとんどの人が自分で選ぶ権利を放棄している...
感想
大切なものに出会える幸運とそれをかけがえのないものだと思える単純さ
ひとはよく大切なものを手放してから気づく