般若心経1

般若心経
解説 佐々木閑

最強の262文字
色即是空......

なんとなく印象深いところメモ。

■般若心経誕生秘話
玄奘三蔵
中国から天竺へ
20年の歳月をかけて翻訳して般若心経を広めた
音写と意味の複写も含めて翻訳
呪文が最後に入っている
理論は理論、呪文は呪文
知恵のお経という意味

■262文字
大乗仏教の経典の一つ
般若波羅蜜多心経...
観自在菩薩行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明・亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智亦無得。以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶。般若心経

■五蘊
五蘊とは色、受、想、行、識
色は身体
受は受容
相は想像
行は意志
識は認識

■わたしは幻
西洋哲学と異なる
私というものはない
すべては空である
あなたは幾つかの要素の集まり
たまたまそこにあるだけ
本という実体はここに存在しない
光とあなたの目との一瞬の関わりの中で本となる
概念にとらわれた生活をしていると他人の概念に左右されやすい
空を理解するも180度価値観を変えることもできる

感想
対象を分析し分解し、さらにその要素ごとの働きを記すことで説得力が増している。すべては幻という概念はこの世の中にある奇妙な感覚を説明するにはどちらかというと受け入れやすい。