Les Misérables

LES MISERABLES

レ・ミゼラブル
著者 ヴィクトル・ユーゴー

音楽の迫力がすばらしい
ミュージカル仕様の音と言葉があらゆる場面を引き立てる

あらすじと印象メモ
~無慈悲な投獄
パンを一つ盗んだ男は長い間牢獄に繋がれる
妹の子供にパンをあげようと思った…
内側の世界で世の中恨み続ける日々
ついに仮釈放の日が来た…
外の世界で犯罪者の烙印を持つものは行き場がなかった

~転機
やがて教会にたどり着く
主人公は金目のものを盗んで逃走しようとする
すぐにつかまってしまうが神父は言った
それらは彼にあげたものです…と
主人公は生まれて初めて見返りのない愛に触れる
荒んだ心が解放され人のために生きようと決意する

~天命
やがて男は名を変えて仕事に成功し市長となる…
中世は使用者と労働者の軋轢は大きかった
労働者使い捨ての部品のように扱われていた
不貞を咎められたある女性が唐突に解雇された
女性はみるみる没落し身も心もお金にかえた
衰弱死の直前に駆けつけた主人公に子供の世話を頼んだ
主人公は天命だと思い身寄りのない子どもを引き取った

~不穏な影
名を変えた主人公の身代わりで別の者が捌かれようとしていた
主人公は自分の元の名を公開する
警察に追われる身となる
幼い少女とともに主人公は逃亡生活を送る
本当の正義とは何なのだろうか…
それは立場で変わるものだ…
職務を全うする警察も子どもを守る主人公が対立する

~革命の灯火
やがて少女は大きくなり革命を指導する青年と恋に落ちる
革命で命を落としてもいいのかと青年に迷いが生じる
決起当日、仲間と共に死地に赴く
革命の呼びかけには応えるものはいなかった…
志半ばにして倒れ逝く仲間たち
主人公は娘のために青年を救うが致命傷を負う…
警察ももう捕まえようとしなかった
青年と娘の幸せを願い命を全うする

~未来
2人の未来は自身の正義の間で揺れ動いた大人たちの上にある
私たちのこの時代もそうである
素晴らしき未来を…