Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

さまよう刃

さまよう刃 (角川文庫)

さまよう刃 (角川文庫)

さまよう刃
原作:東野圭吾
監督 益子昌一


印象に残るもの
ありふれた日常が一変する
最愛の一人娘が死体で発見される
底知れぬ悲しみにくれる父親・・・
良心の呵責から犯人の居場所を告げる者
弱きものの命を踏みにじる者
理不尽な世界を目にする者
復讐劇のはじまり・・・


法は万能ではない、限界あるのだ
法が下せない判断を望むならば
自分で下すしかないではないか・・・
悪を為すものを殺めるにはばからず・・・
その真意はどこにあるのか?
「俺だってあの人と同じだ、娘を持つ父親なんだ」
「俺たちの仕事は彼に撃たせないことだ」
「彼らへの罰は死ではない
死に値する恐怖を・・・」
それが本当の後悔につながるのなら、、、


誰もが父親に感情移入するだろう
愛するものがゴミのように扱われて許せないという
命には命を持って償いを求めたとして誰が責めることができるだろうか
でも法はそれを許してはいない、罪と罰は管理されている
残されたものまで不幸になる必要はないという意見も分かる
まさに不条理、それは現実世界の話である
相手の苦しみに快楽を見い出してしまう人間の複雑さ
悲しく切ないやりきれない話