Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

カクレカラクリ

カクレカラクリ
著者:森博嗣


題名は隠れている絡繰り
120年動く絡繰りとはどういう機構だろうか?
カウンタとトリガーの組み合わせ方法はいろいろ
試みればできるという、そういう試み自体が面白い
内容も分かりやすくて一気に読める青春ミステリ。


□目次
プロローグ
第一章涼しいところで助かったりして
第二章そんなに昔から、と驚くような
第三章あるかないか、それが問題では
第四章熱も冷め、諦め気分が支配して
第五勝祭りで見たのは百二十年の意志
エピローグ


□印象的な文章(抽象的なことば、絡繰りにあまり関係ないもの)
人は作為によって人となる
なんらかの意思なんて、誰にだって普通ある
これが君の生涯のピークになる可能性は高い
マイナなように感じられるけど
人間の智慧と工夫が注ぎ込まれている


人間の一生など短いものだ、
メンテナンスもしないで動き続けるメカニズム
定期的なイベントを起こすアイテム
どう考えたのか、というふうにトレースすること
講義がないからじゃないかな


仕組みがわからない。だから面白いんだ
気がするだけだとおもう
物質的に豊かになることは、人の心を安定させる
生活に直接役に立つものではない
金を支払っている以上、進捗状況を確かめたくなる


ものごとには準備期間、潜伏期間が必要である
理由なんて消えてしまったのに・・・
人がそれぞれ抱えているものの重さ
魚が釣りたくてここにいるんじゃない
その感情がさきに訪れる


抽象的な解決が告げられる
百二十年というのは、もっと長い
できるんだな、こんなことが
人は人の意志を素晴らしいと思える
ものごとを科学的に、客観的に見てくれるだろう