臨床ユング心理学入門3
臨床ユング心理学入門
著者:山中康裕
第二章
臨床ユング心理学の基礎
印象的な言葉メモ+要約メモ。
ユング曰く人が生きることの最終目的を定義した
自己実現(ゼルプスト・レアリザチオーン)
個性化(インディヴィドゥアチオーン)
□タイプ論
人間の基本的方向性は内向と外向である
心の基本機能のの三次元モデル
自己は「無意識」の中に埋没している
合理軸(思考と感情)+非合理軸(感覚と直感)+内向外向
人を理論上16タイプにモデル化した
□コンプレックスとバランス
だれしも未分化な人格が無意識のなかに存在している
言語連想テストで相手のコンプレックスを見抜く
コンプレックス自体はバリューフリーである
劣等機能に焦点を当て成長を促しバランスを整えることが重要
□夢分析
夢は無意識への王道
夢から潜在内容を分析する
意識化された元型的表象から元型を類推できる
拡充法:個人的無意識→生活史イメージ→神話的イメージ
□無意識の表出
地平線から昇ってくるときの太陽にのみ畏怖の対象とみる
ウロボロスの蛇とベンゼン環の発見
日常生活の夢は健康である証拠
□生きられなかった自分
人間に潜む悪から目を背けずコントロールする力を持つこと
そうなりたくないとおもうイメージが当人の影である
影こそが人間を人間らしくさせるために不可欠のもの
未分化を分化させることが自己実現につながる
□意味ある偶然の一致の世界
「ミーニングフル=コインシデンス」
縁起とはサンスクリット語のプラティーチャサムートパーダの訳語
縁起律とは時空を貫いて意味を同じくする現象が同時的に配置されることを説明する原理
意識しすぎないことが大事、というかここの事象は説明することができないものであり、説明するとこじつけになる場合が多い
□人生と個性化
人生の前半は人を愛することと学ぶことを追求する
人生の後半は自分らしさを追求し未分化を解消すること
完全な球体にはならない凸凹のボールを球体に近づける行為が尊い