Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

絵画の中の物語

Finding the story inside the painting
絵画の中の物語
Tracy Chevalier
トレイシーチェバリアー


印象的なことばメモ
■美術館の巡り方の難しさ
私の悩みについて話します
美術館で絵を見てると20-30分で集中できなくなる
たいていはよく分からないので、耐えられなくなる
そして罪悪感を覚え悲しくなる...
美術館を楽しめていない
美術館ではもっと気軽に楽しむべき
メニューから選ぶように
全部見る必要はないんです
選んだ絵に興味を持ちましょう


■オススメの巡り方
1.美術館を素早く見る
2.立ち止まりたくなる絵だけをちゃんと見る
3.50枚の中に1枚かもしれない、そしてお話をつくる
物語を作るのは人間の本能
混沌を整理して理解するために必要
料理のメニューを見る感覚で美術館で楽しむ


■『真珠の耳飾りの少女
フェルメール
いつも一緒にいて見飽きない
華麗な色使いと光と微妙な表情
嬉しいのか悲しいのか未だに分からない
二人の関係性がテーマであるように思えてきた
調べたが少女が誰なのかは分からない
どんなお話をつくってもいいと考えた
家に居るのはなぜだろう?
父を見る娘の顔ではないし、開いた口を書くはずはない
かわいい召使いがいると仮定した
フェルメールは11人子供が居たと言われたという
彼女がアトリエにきたので書く事に
フェルメールのモデルは豪華な衣装を来ていましたが
この中で豪華なのは真珠の耳飾りだけ
フェルメール作品の少女は妻のものを身につけているとした
絵を描く間ふたりきりで...物語が膨らむ


■『カードのお城』
シャルダンの絵
18世紀のフランスの画家
一心不乱にトランプの家をつくる少年の絵
子供でも大人でもない
純粋さと経験値のバランス
左からの光が中央にある顔を照らしている
お願いこっちを向いてと言いたくなる
彼はカードを見ているだけでこっちを見てくれない
こういう絵こそ傑作なんです
永遠に答えがない絵画
こっちを見てと行っているのに見てくれない
答えを腑に落ちる物語にするが
また分からなくなって、、また絵を見てしまう


■『名もなき肖像』
英国国立肖像館に貯蔵されている
チューダー朝のものだが
題名も作者も分からない
口元のほほえみとかなしさのギャップ
頬が赤いところ
彼が来ている豪華な上着
自分の跡継ぎについてのこと
結婚のことで悩んでいるなど
絵を理解したいと思わせてくれる
想像がかき立てられる


■感想
絵画の裏のものがたりを考えることは楽しい
美術館ではどうしてもすべて見たがったりしていまいがちだ
絵画の見方の一つとしておぼえておきたい