夜と霧1(絶望の中の希望)
- 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2002/11/06
- メディア: 単行本
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著者:精神科医 ヴィクトール・E・フランクル
解説:心理学者 諸富祥彦
「絶望の果てに光がある...」
「あなたを待っている誰か、何かのために生きる道を...」
#絶望の中で見つけた希望#
■「夜と霧」出版
1946年にウィーンで出版
20以上の言語に翻訳、アメリカ1000万部以上
1956年日本で出版、100万部以上
■収容所の様子
強制収容所における収容所の様子を記している
人差し指の動きで人を選り分ける軍人
あらゆる財産を奪われ名前を奪われ、番号を与えられる[119104]
飢えや寒さに耐えながらの過酷労働で仲間たちが死んでいく...
■収容所の心理状態
いじめや虐待も同じだ
極限状態で人はなにも信じることができなくなる...
apathy(無感情/無感動)に陥る
死や病が当たり前の眺めになって人の心を動かすことができない
■生死を分けた未来への希望
もし自分の命が助かったら人の闇を語り継ごうとした
希望がある期間は生き延びるととができる
ただ期待を裏切られたときに死を選ぶことも多い
最後まで未来を信じることができた人は生き延びることができた
■繊細な性質の人間
繊細な性質の人間がしばしば頑強な人より耐えることができた
自身の神に祈ることの人間、音楽で心を癒す人間
感受性の豊かさを持つ人が逆に強く生きる
どん底の状態だから気づく事が出来る
■誰にも奪えない人間の最後の自由
仲間から物を奪うもの、仲間を傷つける者がいる一方で
こちらでは優しい言葉、あちらでは最後の一片のパンを与えるものがいる
あたえられた事態に対してどういう態度をとるかは人間の最後の自由
いつかは希望の光が差してくる