Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

分析心理学 自我と無意識

分析心理学
著者;カール・グスタフユング

自我と無意識についての抜粋メモ
人類の最大の課題は自己形成であるという

ユングと研究
社会的地位を捨て去り独自の道を進んだユング
人間の真理を研究する方法を考え続けた
ここは牢獄の世界、手足の糸がとれない世界
だが人は世界を客体的存在たらしめることができる存在

□当事者意識と思考
当人が現実と向き合わなければすべてやらされていると感じるだけだ
思考とは森の中の生物と同じであり、自身によって生み出される
無意識の衝動を意識が汲み取り現実との調和を図ることが重要

□仮面と自己
仮面は本来の自己を守ると同時に自己を見失う危険をはらむもの
無意識の一部が意識で、意識の一部が自我である
人あまり意識することなく自我の一部に役割をもたせている

□一瞬の神
地平線にゆるやかに光が現れる瞬間にこそ救いがあるという
自分たちの存在理由を自然とリンクさせる世界がいいのか?
自分たちの利口さを誇って自己弁明する世界がいいのか?

□衛星と自我
無意識の内容を意識化することが個性化のプロセスである
否定的なものを征服できるという幻想を抱いている人々
自我は自己の中心を回る衛星的な存在である

□光と影
人は自分の内面の影を他人を通してみることができる
影を処理するという考え方は征服論と同じだ
必要なものは両極でありあるがまま受け止めることが尊い

□自己形成過程と認識
自己の運命を肯定することは忘れないように
自己はあらゆる真実に耐えられるという
自己はあらゆる運命にあらがえるという

探究心に際限がない。
錬金術と人間の自己形成との類似性を見いだすなど
研究対象がとても広い。無意識という共通項が
相互理解につながるかもしれない。
名前は一度聞いたら忘れない。