Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

国民と国家

福沢諭吉の言葉に
「日本には政府ありて国民なし、
日本国の歴史なくして、
日本政府の歴史あるのみ」
というものがある。民衆の政治的無関心に対して厳しい視線を持っていたゆえの発言で、客分意識の払拭が必要だとする考えから出た言葉だと思うが民衆を蔑視する考えにはあまり共感できない。
国民主義の最初の本格的著作である学問のすすめにある「国家のために死ねる覚悟を持つべきだ」とする主張は過激かと思う。植木枝盛の「国家の事柄を他人事とし卑屈の奴隷に満足するは死民」とする厳しい意見も怖いと感じた。
だが他人や社会に関して無関心な状態を戒めるには厳しい言葉も必要かもしれない。
だがそれほど国家との一体感を欠くことが悪いことなのか、自身の小さな幸せを求めることが悪いことなのかという感情が湧き上がってくる。ただの甘えと捉えることもできるが、、、できることが限られた人もいる。
おそらく当時独立国家として生き残ろうとする切迫した状況下においては自然な考えだったのだろう。
政治への当事者意識は必要で、国全体の利益を考えることは必要だが、個人の犠牲にも目を向けることを意識する。(小さな犠牲はいたしかたないが。。。中山間地助成金の恩恵は確かにそこにはあった。)