読書 人間の土地
人間の土地
作者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
- 作者: サン=テグジュペリ,堀口大学
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1955/04/12
- メディア: 文庫
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1939年にフランスで出版されたエッセイ集。
人間らしい生き方とは何か...
- 人間というのは、障害物に対して戦う場合に、はじめて実力を発揮するものなのだ。
- 努めなければならないのは、自分を完成することだ。
試みなければならないのは、山野の間にぽつりぽつりと光っているあの灯火たちと心を通じあうことだ。
- 景観は、それを見る人の教養と、文化と、職能を通じて、はじめて意義をもちうるにすぎない
- やがて、すこしずつ、、、おとぎの国になってくる
- 職の不思議な力が、ぼくのために、一個の別世界を開いてくれる
- 早朝の食事のこの香り高いひと椀を、
- 職業の偉大さは、、、人を親和させる点にあるかもしれない
- 真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ
- 他人の心を発見することによって、人は自らを豊富にする
- 人間に恐ろしいのは未知の事柄だけだ。だが未知も、それに向って挑みかかる者にとってはすでに未知ではない
- 人間であるということは、とりもなおさず責任をもつことだ。人間であるということは、自分に関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩たることだ。人間であるということは、自分の僚友が勝ち得た勝利を誇りとすることだ。人間であるということは、自分の石をそこに据えながら、世界の建設に加担していると感じることだ。
- 彼は自分が耕さなかったら、地球全部が荒蕪地になるようにおもえるのだ
- 完成は、除去すべき何ものもなくなったとき
- 道路というものは、人間の欲望のままに泉から泉へと行くもの
- 早くも彼女は半ば神様になっている
- 家のありがたさは、、、夢を生み出してくれる、、、
- 金貨を夢想させる鍵
- あなたはが真理を所有しなかったら、、、
- 四季の変化が、、、伝説を形成してくれる
- つまり一個の奴隷魂が眠りつつあるのか、、、偉大さの中に死んでゆきつつあるものか
- 人間としての威厳を取り戻させる手伝い
- 大勢の子供たちの力で大地につながれながら、、、
- 空からの奇跡的な救援のチャンス、、、
- なんと後戻りがつらいことか、、、
- 死ぬかもしれないという考えは一人の人間の喜びを傷つけはしない、、、
- 人はただそなたを知らずにそなたを味わう、、、
- 最初に賞賛すべきは、じつに彼らを作り上げた土地なのだ
- 愛とは、互いに見つめ合うことではない。ふたりが同じ方向を見つめることである。
- 彼を批判するに先立って、まず彼を理解しようと試みるべきだ
- おのおのの歩哨は、一国の安危をその双肩に担っている
- たとえ、どんなにそれが小さかろうと、ぼくらが、自分たちの役割を認識したとき、はじめてぼくらは、幸福になりうる、そのときはじめて、ぼくらは平和に生き、平和に死ぬことができる、なぜかというに、生命に意味を与えるものは、また死にも意味を与えるはずだから。
- 傷つく者は、個人ではなく、人類とでもいうような何者かだ
強靭な精神力が紡いだ洗練された文章
何度でも読みたくなる文章