Riverside Learning LABO(Skill/Idea/Code)

よりよいシステムのため工学系と人間系の学習下書きメモ

読書 生産性

生産性
伊賀泰代

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

メモ書き,
・リーダーシップは全員が持つべき
・生産性の分母と分子の両方を意識する
・生産性向上アプローチ、革新と改善、分子を減らす、分母を増やす
・コスト削減だけ頑張っても対応は難しい、機能を絞る?
・定形業務の生産性を上げる
・Time for Innovationには生産性改善は不要
・Motivation for Innovation
・知的好奇心からの、問題解決への強い要求からのイノベーション
・制限のなかでいかにいいものをつくるか?
・転職活動をしていない人材とざっくばらんに話せる機会を設ける
パラノイアしか生き残れない
・量から質への変化
・残業規制も量のコントロールにすぎない
・成長とは生産性を上げること
スキルアップを図り仕事の分散を可能にした
・休暇の取得率や成果の比率の変化率を評価するetc
・トップパフォーマーの潜在力を引き出すてめに
・トップとハイの双方にそれぞれのタスクとチャレンジ目標を
・社内のトップパフォーマーと比較する
・成長している感覚が鈍化したとおもうとき転職を考える
・決断力、リーダーシップ、洞察力は困難なプロジェクトで磨かれる
・人材を諦めない組織、会社からの期待を示す
・成長のための具体的フィードバック(強みと弱み)
・管理職の指名はチームの生産性の向上、部下育成を成果向上は両立する
・誤った判断でも決断しないよりマシ
・仕事をブラックボックス化しない
・やめられる仕事はないか考える、スキル移転はできている?
・チーム全体の生産性が高めるためにアドバイスする
・伝達可能にできない状態に放置しているともとれるあの人しかできない
・3割と3%の数値を意識する、革新と改善
・ロールプレイング研修、対顧客、会社、部下
・正解の問題に対して解をだしていく
・コミニュケーションはリスクフリーで効果が高まる
・仕事をやめたい部下との面談
・ゴールが何かをスタート時点で意識する
・必要な情報のみを集めてアウトプットを出す
・ブランク資料をつくる、目次やレイアウトの合意
・頭の中で資料をつくる、情報偏在バイアスを意識する
・会議アジェンダは具体的に[決断][リスト化][共有][合意][次STEP]
・資料は説明させない
・意思決定をロジックを明確にする、必要な情報を載せる
・セッティング効果、事前説明や資料だしタイミングを制御
・賛成でもあえて違うんじゃないか?をきくデビルズアドボケイト
・希望するワークスタイルで働ける環境
・イシューからはじめよ、何が問題なのか?をきちんと理解して対応すること
おわり

読書 日本人を考える(後半)

日本人を考える
司馬遼太郎対談集


古い本だが恐るべき先見性を垣間見ることができる本


「日本人は臨戦体制民族」
空海は海外の存在をエッセンスを抽出して日本で再組織して結晶体にして高野山に置いた、日本文化の思考成立過程
日本人は隙のない完全なものを目指す
日本人は現実に見たら話と違っていたらすぐに理解を変える
?は横の関係、日本では発達せず
次代に託すと言う考え方は日本人の土壌の中にある


「猿が背広を着る時代」
人とはあまり接触しないと自分がだんだんわからなくなる
人間と言うのは器量に従って使える金がある
自分が〇〇正しいということわないだろう


「人工日本語の功罪について」
明日は雨が降るでしょうではなく明日は雨が降ると言っていた、日本は明治以前は未来形がない
文章はもともと難しいものだったが読み手の数が増えるにつれて優しくなった1時反発もあったが結局優しくなった
生きると言う事は非常に猥雑な現実との妥協
フランス語は昔からある言葉にいろんな意味を持たせている
若い人に教える場合教える内容に自身が感動していなければ伝わらないものがある
日本語は音素が1番少ない


「中国とつきあう方法」
山水画は仙人がいるところを描いたもの
宋代代の後腐敗を許しがたいと言う精神が出てきて王陽明陽明学を立てる
天下の憂いに先立って憂い、下の楽しみに遅れて楽しみ
古い国ではいくら革命しても純粋な世界は作れないのではとも思う
孔子の礼、人間成立の基本
成功すると何かと言うと文化的なことをやりたがる

いじょう

読書 日本人を考える(前半)

日本人を考える
司馬遼太郎対談集


古い本だが恐るべき先見性を垣間見ることができる本


「日本は無思想時代の先兵」
大学の数が多ければ多いほど良い
単層社会から重層社会へ
徳川家の先祖はとき時宗の遊行僧
日本は組織のためにエネルギーを捧げる、これはかなりきつい文化だ
思想と言うものは伝染病みたいなもの
1900年から1,950人が江戸明治の解体期
破壊工学いかに上手に壊すかと言う技術
ものを作るときに初めから壊すときのことを考えてことつける
何もしない人間が必要になってきた
情報産業はまだ黎明期、能率を上げるための手段ではなく想像というか遊びの生死に関わりがある
政治も仕事も調整しかないのなら機械的コントロールタワーになってしまえばいい
大東亞共栄圏が日本の国防思想の原型だがそんなことができない、世界の交差点で酒盛り皆が避けてくれるようになると良い


「あっけらかん民族の強さ」
政治とはフィーリング、民族同士の好き嫌いの感情抜きにしてはわからない
日本は相対的思考法の国です
祖父の姿で絶対がないことを知り、さらに絶対性を考えるようになる
日本人はよく言えばお人好し、悪く言えば無責任
カトリックはただ1つの神が絶対的な存在で後は全て相対的
日本の場合は他所から借りてきて使い回して新しいものをよそに求める
西部開拓で落語者や病人も多く出て救済するのが宗教の1つの役割だった
欧州の考え方、原則と秩序と能率、疲れる
日本民族の相対的思考体質は我々を救っているのかもしれない
融通無碍、日本人と言うのは大変バイタリティーがある不死鳥のような民族
外国へ出ていく必要がある
原則を守る粘着質の強い民族がたくさんいる中で、
あっけらかんとした性格を保ちつつ、対等に渡り合っていく必要がある


「西洋が東洋に学ぶ時代」
西洋文化東洋文化も両方理解している民族は文化的チャンスに恵まれている
禅をやって悟りを開くのは天才だけ
明治以降の日本の発展に、儒教が貢献した
今うちにこもる時期ではないか
日本は二本の足で歩く必要がある、東洋の足と西洋の足
南無妙法蓮華経今日は外へ外へ
南無阿弥陀仏はうちへうちへ
狭い島国の中の単一民族の中で排他的なエネルギーが大きく1つあると困る


「日本の繁栄を脅かすもの」
イギリスの苦しさと言うのは核兵器を持ったことが原因だと考える、1度持てば手放せない
国連ではエネルギーの使用量を文化水準の指標に良いとしている
査察にも言い分を聞いてもらい理詰めで反対できないようにする
日本の人工衛星日本の原子力発電世界に疑われる時代があった
日本としてはこれだけは一流になるを決めてそれを推進する
フランス人は財産の3分の1を外国の銀行に3分の1を金銀財宝に残りを数字で出している


「政治に教科書はない」
和睦論を引っ込めて徹底交戦し逆にやらされて相手の力を仲間に理解させる
日本人は日本が嫌になっても外に出て行かない
無能な人間ほど精神主義をやかましく言う
時代時代の政治情勢で口封じのフレーズを集めていくと日本人の意識史がわかる
大久保利通は長期のビジョンも構想でき実現するための手はずも考えることができた
大仕事がしたいならおべっかを使ってでも俺の権力を利用してみろ
権力の秘密を知るには異民族を統治するのが1番良い
日本は井の中の蛙でやがて大戦で負けるだろう
世論は官僚の議論であって政治家の議論ではない
血で血を洗う暗闇と混乱があったからこそ妥協の機会主義が生まれている



「若者が集団脱走する時代」
時代の特徴や問題は若い世代に極端化して反映されやすい
社会は30年で秩序の動脈硬化がどうしようもなくなる
思春期に精神的な発展に失敗する人々はおしなべて仲間を作れない、仲間を作ると社会の規則や圧力に打ち勝てる
他人の中に自分と同質のもの見ることで仲間が成立する
健康な状態になるためには困難な状態に落ち込むことが必要である
父親が後に精神世界の扉を開かせる存在、敵として
出くわした困難を受け止めていく姿勢が大事である
困難に立ち向かってこそ進歩がある
人間社会は善意の独裁者が運営してるのが1番効率が良い
自分の外側だけをいくら批判しても本当の解決にはならないと思う、そこを若者には伝えたい
自分の足している集団を相対的なものとして受け止める

読書 読みの整理学

読書読みの整理学
作者 外山滋比古

「読み」の整理学 (ちくま文庫)

「読み」の整理学 (ちくま文庫)

感想
アルファ読み(既知を読むこと)とベーター読み(未知を読むこと)
混合読みが実際は多いが、繰り返し繰り返し心に響く本を読んで
やがて未知を読めるようになるというおはなし。面白い。

抜粋メモ
13 頭から謝りと断ずるのは乱暴である
17 わかることは読めるがわからないことは読めない
21 読めなければ書いた方が悪い?
28 欧米読みに比べて日本語の読みは難しい
34 リーダースダイジェストわかりやすさへのシフト
38 難しいものをわかりやすくは書き手の手腕といわれる
54 ころがる石にこけはつかないの意味
59 彼は石のごとく読んだ
62 読めて読めない危険

68 教育はことばによって未体験を準経験する作業である
88 面白い雑誌は人物土地書物について優れた文章を載せていること
93 悪文も文化に貢献してきたのでは?
95 芸術的欲求の心理学者というもの
99 悪文2つ、良文も2種類

106アルファ読みとベーター読み
109アルファ読みが社会の欲求
112教育への関心、ことばへの関心は高くない
116母乳語と離乳語、物体から離れる
121ことばの限定用法と精密用法
124なぜか?を説明する家庭は知能高い
130文学作品には2重の読みが可能
141わからないところがあるから面白い
147一挙に本丸から攻める、素読という手法
156韋編三絶、繰り返し読む
165めいめいの古典を見つけよう
170読書のカーテンをひいて現実から脱出
175頭のいいひとは足の速い旅人、見落としもある
177新しい思考こそもっとも多彩な未知のせかい
204作者は作品を生む、読者は古典をつくる

読書 夜間飛行

夜間飛行

サンテグジュペリ

 

夜間飛行 (新潮文庫)

夜間飛行 (新潮文庫)

 

 

「美しい文章、意思が伝わる文章.

自由と制約、人間の意思はどう洗練されるのか」

 

・彼の厳格さは、人間に向けられるのではなく、人間の持つ欠点に向けられる、彼は人間の欠点を矯正しようと言い張るのだ
・人間の幸福は、自由の中に存在するのではなく、君の慣習の中に存在するのだ

・貧しさも富の1種だと知って....
・夜が見せている、あの呼びかけ、あの灯り、あの不安、あれが人間の生活だと知る

・飛行場の意思を出発に向けて緊張させた

・関係は位置相応にしていなくてはいけない、君には個人として他人を犠牲する権利なんかまるでありはしないのだから

・過信が尻尾を現したときに見逃す事は罪悪だ

・愛されようとするには同情すればいい、ただ僕は決して同情しないわけではないが外面に表さない
・ただ規則任せにすると、、早晩事故が起こる

・経験が法を作ってくれる

・行動が死滅から救ってくれる

・僕の一生もどうやらこれで仕上がった

 

 

読書 名著講義

名著講義
藤原正彦

名著講義 (文春文庫)

名著講義 (文春文庫)

十数年続けられた読書ゼミについてまとめたものです。
本著で取り上げられている12冊の1冊.
過去読んだ内容を思い出すし対話形式なのは面白い.

本著で取り上げられている12冊。
新渡戸稲造 「武士道」
内村鑑三 「余は如何にして基督教徒となりし呼」
福沢諭吉 「学問のすゝめ」
日本戦没学生記念会編 「きけ わだつみのこえ
渡辺京二 「逝きし世の面影」
・山川菊英 「武家の女性」
内村鑑三 「代表的日本人」
無着成恭 「山びこ学校」
宮本常一 「忘れられた日本人」
・キャサリンサンソム 「東京に暮らす」
福沢諭吉 「福翁自伝
藤原正彦「若き数学者のアメリカ」「孤愁」

新渡戸稲造 「武士道」
15 絶対服従が武士道ではない
19 なんでもかんでも議論して決めなさいが良いとは限らない
23 選択肢が多いときに軸となるものがいる、武士道はそのひとつ
29 法で縛るよりも恥で縛る文化
31 ただ学問をやるには権威に歯向かう必要がある
33 物語の死の違い、競技や制度の成り立ちを知っているか
37 単一の宗教だけでは人類の諸問題に対応できないことが立証されている
37 心は伝統の宗教で、形は武士道で..

補足:武士道とは.
武士道は一言で言えば、騎士道の規律、武士階級の高い身分に伴う義務(ノブレスオブリージュ)である
武士の生き方の有機的産物であった
われわれは過ちの中からでさえも美徳が生まれることを知っている
鏡、鏡は人間の心の表象である、心が完全に落ち着き清明であるときそこには神の姿見ることができる
switchback.hatenablog.com

以上

読書 空気の研究

空気の研究
山本七平

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

本のSummaryを残す。
メモを助けには再読する

日本社会ではその時々において絶対的権限をもつ空気が存在する
数量化や相対化されず、論理による思考ができない自体に陥る。
日本では「水を差す」ことで空気による支配を防ごうとするが
水を差しでも新たな空気が現れて呪縛から逃れられない
空気の支配から逃れる方法はあるのか?
空気と水の相互呪縛から脱出するための打開策は?
...至るところで、何かの最終的決定者は人でなく空気であるといっている
ただ空気の責任はだれにも追求できない
空気なるものの正体を把握しておかないと、将来対処できない...

抜粋メモ
「霊(プネウマ)といった奇妙なものが自分たちを拘束して、一切の自由を奪い、
そのため判断の自由も言論の自由も行動の自由も失って、何かに呪縛されたようになり、
時には自分たちを破滅させる決定をも行わせてしまうという奇妙な事実を、
そのまま事実として認め、 「霊の支配」というものがあるという前提に立って、
これをいかに考えるべきか、またいかに対処すべきかを考えている...」
1章[空気の研究]
23人工空気醸成法を調べて成立過程を明らかにする
32日本人とユダヤ人の墓地発掘の例
33物質から何らかの心理的宗教的理由を述べる
39第三者(ヒト/モノ)に感情移入しすぎるのは、客観性を失うため危険である
41ギリシャ人は肉体を牢獄と見、そこに霊が閉じ込められていると見る
42カドミウム金属棒を手にすることによって一群の人間を支配することができる
45空気の1方向支配の例、2方向の例
46正義の仁愛軍VS不義残虐集団
51対立概念で対象を把握することが空気支配の一つ目の原則
52対策として、臨在感を歴史館的に把握しなおすことが空気支配の2つ目の原則
59明治的啓蒙家は根治でなく対処療法をした、あることをないことにしてあちこちに転移した
62空気支配を完成しようとする者にとって排除すべきものは対象を相対化するもの
63公害を絶対化すると公害という問題は解決できなくなるのである
64対象を相対化することによって自己を対象から自由にできるのが大人
69一神教モノティズムは神以外はすべて相対化して考える、空気に支配されにくく
74人間が口にする言葉は絶対化されるものはなく相対化されるべき
79聖書とアリストテレスで1千年鍛錬するとアングロサクソンができあがる
81聖書は2つの話、男女の作られ方、完成品と対となる試作品
87敵という言葉が絶対化されると敵に支配されてしまう

2章[水=通常性の研究]
91水とは通常、最も具体的な目前の障害を意味して、空気を崩壊させる
98伝統などは、いとも簡単に自己改廃できる
102酵素の作用=日本的無意識的通常性的作用
104空気の拘束とは虚構の異常性だったと気づく
108状況倫理、あの状況ではああするしかなかった...
111本来は行為のみを取り出して悪を規定すべきだができていない人々
112状況倫理は自己意志の否定、行為の責任への否定
114固定倫理、固定的規範は人間を拘束するが、人間が関与して決めるわけではない
119状況がそれだけ異常だったとみなされる
125状況倫理にも支点は必要
127状況倫理は一人の絶対者と他の平等者となる、教師と生徒も同じ構図である
129さらに固定点は直接命令を出す必要もない
130ひとはめいめい自分の罪で死ぬ
133父は子のために隠し、子は父のために隠す
13630年前の日本では忠孝一致
137自由にしておけば自由を失う
149一億総状況倫理、虚構の状況が創立され、父と子の間で事実を否定し、秩序が保持された
150一国万民平等無差別は全体主義的無責任体制
154対象を絶対化して、分析を拒否して臨在感を把握する
160父と子の関係を拡大、個人と自由が奪われる、虚構の中に真実を求める社会になる
162演劇者は観客のために隠し、観客は演劇者のために隠す
169脱却する唯一の道は、あらゆる拘束を自らの意志で断ち切った思考の自由とそれに基づく模索
172空気と水なしに人間が生きていくことも精神が生きていくこともできない

3.[日本的根本主義]
179日本は汎神論的な世界に生きていて、天皇制も進化論も共存できる
186聖書絶対主義は神政制を指向する
196私を公然と悪魔だと罵った
200国民を拘束するのは神話であって事実ではない
203一体これはデモクラシーなのかセオクラシーなのか
206合理性は説明はしえても人は動かせない
207キリスト教伝統と西欧の憲法は分かちがたく結合している
207合理性だけ分離して日本に輸入した
209暮らしは高く、思いは低くになっていった
211教義の絶対化でなく日本では所属集団を絶対化するようになった
212矛盾した教義や理論を併存できる社会はなにが問題か
214持っている情報量と態度変更とは関連しない
216人は論理的説得では心的態度をかえない
217人は未来に触れられず、言葉でしか構成できないが構成してこなかった
218空気に支配されることは、やがて自身の首をしめる
219一度やけどしたほうが...

おわり

読書 女王の百年密室

女王の百年密室
作者:森博嗣

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN―

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN―

[印象的な作品]
どうしてどうしてそれを言うのが人間だ....
人生はもう会えないものとの連続
人間が選んだ道は怯え崇め奉る道
哲学的言葉多数。

[メモ]
神に近づこうとする人が作った閉じられた世界が舞台である
人間は完全に魅せられる性質があると思う
人が集まると平均化されて特出した思想は拡散する
個が集まったシステム全体を維持制御するのは難しい
美しいシーンが頭をよぎる

読書 人間の土地

人間の土地
作者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

人間の土地 (新潮文庫)

人間の土地 (新潮文庫)


1939年にフランスで出版されたエッセイ集。
人間らしい生き方とは何か...

  • 人間というのは、障害物に対して戦う場合に、はじめて実力を発揮するものなのだ。
  • 努めなければならないのは、自分を完成することだ。

 試みなければならないのは、山野の間にぽつりぽつりと光っているあの灯火たちと心を通じあうことだ。

  • 景観は、それを見る人の教養と、文化と、職能を通じて、はじめて意義をもちうるにすぎない
  • やがて、すこしずつ、、、おとぎの国になってくる
  • 職の不思議な力が、ぼくのために、一個の別世界を開いてくれる
  • 早朝の食事のこの香り高いひと椀を、
  • 職業の偉大さは、、、人を親和させる点にあるかもしれない
  • 真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ
  • 他人の心を発見することによって、人は自らを豊富にする
  • 人間に恐ろしいのは未知の事柄だけだ。だが未知も、それに向って挑みかかる者にとってはすでに未知ではない
  • 人間であるということは、とりもなおさず責任をもつことだ。人間であるということは、自分に関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩たることだ。人間であるということは、自分の僚友が勝ち得た勝利を誇りとすることだ。人間であるということは、自分の石をそこに据えながら、世界の建設に加担していると感じることだ。
  • 彼は自分が耕さなかったら、地球全部が荒蕪地になるようにおもえるのだ
  • 完成は、除去すべき何ものもなくなったとき
  • 道路というものは、人間の欲望のままに泉から泉へと行くもの
  • 早くも彼女は半ば神様になっている
  • 家のありがたさは、、、夢を生み出してくれる、、、
  • 金貨を夢想させる鍵
  • あなたはが真理を所有しなかったら、、、
  • 四季の変化が、、、伝説を形成してくれる
  • つまり一個の奴隷魂が眠りつつあるのか、、、偉大さの中に死んでゆきつつあるものか
  • 人間としての威厳を取り戻させる手伝い
  • 大勢の子供たちの力で大地につながれながら、、、
  • 空からの奇跡的な救援のチャンス、、、
  • なんと後戻りがつらいことか、、、
  • 死ぬかもしれないという考えは一人の人間の喜びを傷つけはしない、、、
  • 人はただそなたを知らずにそなたを味わう、、、
  • 最初に賞賛すべきは、じつに彼らを作り上げた土地なのだ
  • 愛とは、互いに見つめ合うことではない。ふたりが同じ方向を見つめることである。
  • 彼を批判するに先立って、まず彼を理解しようと試みるべきだ
  • おのおのの歩哨は、一国の安危をその双肩に担っている
  • たとえ、どんなにそれが小さかろうと、ぼくらが、自分たちの役割を認識したとき、はじめてぼくらは、幸福になりうる、そのときはじめて、ぼくらは平和に生き、平和に死ぬことができる、なぜかというに、生命に意味を与えるものは、また死にも意味を与えるはずだから。
  • 傷つく者は、個人ではなく、人類とでもいうような何者かだ

強靭な精神力が紡いだ洗練された文章
何度でも読みたくなる文章

悪魔王子と猫の物語

悪魔王子と猫の物語
森博嗣ささきすばる

一度しか読むことができない物語?
読んでみないとわからない結末。
消えてしまって現れることば。
ひとつひとつ違って面白い。

「ぬめぬめの玉」シャボン玉を突かない子供がいるかい?...
「泡の連絡」行ってみたらいいのに...
「月の缶詰」缶詰の外はどこ?...
「僕は一生懸命走った」気持ちが良い...
「練習」練習のうちは失敗した方がいい...
「汚染」自由とは展開されるものです...
「かぶり」僕は私を被った...
「ボート・ラボ」考え、試み、そして記録...